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映画

映画 『スリービルボード』

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スリービルボード

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これは名作。

マーティン・マクドナーが脚本&監督で、
救いのない話になるんじゃないかと思っていたら
とんでもない!
人は他の人を救うことができるし、
思いもよらない人に救われることもある、
という話で深く心を揺さぶられた。

娘のアンジェラを殺されたミルドレッドは悲しみと、
自分が娘に突き放した態度をとってしまった後悔から
心を閉ざし、頑なになっている。
怒りを周りに向けることで自分を保っているように見える。
街はずれに三つの広告を出すという、
まるで周囲に喧嘩を売るような行動をとってしまうのは
絶望感の表れなんだろうか。

警察署長のウィロビーは癌で余命いくばくもない。
家族のことを考えて自ら死を選ぶ。
これは尊厳死のような気がする。

警官のディクソンは無知で差別主義者でキレやすい。
邪悪な母親に支配されている。
(でも最後まで見て、途中まで
「こういう頭の悪い差別主義者が一番タチが悪いんだよねー」
と思っていた自分を恥じました)

署長が死ぬ時にディクソンとミルドレッドに書いた手紙は
思いやりにあふれていて泣けてくる。

深く自分を顧みたディクソンは警官としての使命に目覚める。

ミルドレッドは看板に火をつけたのは警察だと勘違いして
警察署に放火するが、
ディクソンは火に包まれながらアンジェラの捜査資料を守ろうとする。
そして入院中に、傷つけた相手に謝罪し許されることで救われる。
犯人と思われる男から身を挺して証拠を得るが、
アリバイがあるとわかる。
ただその男は他の国でレイプ事件を起こしている。

ミルドレッドにその男の住所を伝え、
「一緒に行こうか?」というディクソン。

行く途中、ミルドレッドは警察署に放火したのは自分だと告白する。
「あんた以外に誰がいる?」という返事で、
ミルドレットはぱっと晴れやかな笑顔になる。

ここで、ミルドレッドも許されて救われたんだな、と感じ、
暖かい気持ちに包まれて涙が止まらなくなった。

ディクソンがレッドに暴力をふるったり、
ミルドレットが放火した時、人が死ぬ可能性もあったわけで、
暴力が悲惨な結果を招いたかもしれないと思うとぞっとする。
二人ともぎりぎりの所で救われて良かったと心から思った。

脚本も俳優の演技も本当に素晴らしかったです。



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Comments 2

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あい  

さすが!!

アカデミー賞で4部門受賞しただけの映画だなって私も思いましたよ・・
それに私はフランシス・マクドーマンドて女優さんは実力派で好きなのですよ^^
 重たいテーマだけど、見終わったあとけっこうすっきり?してて良かったですよね。
それにしても映画やドラマでしか垣間見れないけどアメリカ社会の人種問題ってやっぱり根が深い・・
1960年代まで特に南部はひどかったってのも映画を通して私は知ったくらいでしたもの・・
きょうこさまの記事にいつも共感してます・・^^  

2018/06/10 (Sun) 23:32 | EDIT | REPLY |   
きょうこ

きょうこ  

Re: さすが!!

あい さま

本当に心に響く映画でしたね。

フランシス・マクドーマンドって『ファーゴ』の女優さんですよね?
あれも結構好きでした。

2018/06/11 (Mon) 23:54 | EDIT | REPLY |   

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