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ミステリ

深木章子 『鬼畜の家』など

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みき


深木章子にすっかりハマってしまい、
読み進んでおります。

『鬼畜の家』
『衣更月家の一族』
『殺意の構図 探偵の依頼人』
『敗者の告白 弁護士睦木怜の事件簿』

どれも驚きがあり、複雑に張り巡らされた伏線が
きっちり回収されるのが心地よい。

上三作は榊原シリーズ。
(『殺意の構図 探偵の依頼人』は三作の最後に読むことをお勧めします)



★ネタバレあるかも



『鬼畜の家』はイヤミスといえばイヤミスなんですが、
どんでん返しがあり、伏線が回収される過程が見事。
家族皆が鬼畜だったというすさまじい話。

『衣更月家の一族』は独立した短編かと思わせて、
最後にそれが一族の話に収束するという離れ業。
よくこんな精緻に構築した話が書けるなあ!

『殺意の構図 探偵の依頼人』は
ありがちな話とかと思いきや、
途中からやや意外な方向に話が展開し、
それでもまあ予想範囲内かな、と思っていたら、
最後にまさかの結末が…
切ないなあ。

『敗者の告白 弁護士睦木怜の事件簿』は
『殺意の構図 探偵の依頼人』とちょっと被るところがあり、
「一事不再理」を利用するところは
アガサ・クリスティのアレとかアレを連想させます。
実は溝口と佐木子が黒幕?とか予想しましたが、
さすがにそれはなく、でも動機は溝口でした。
溝口の鈍感さにはイライラしたし、
佐木子の強さは人を傷つけることもあるよな、
と思ってしまった。

関係者への丹念なインタビューを積み重ねて
真相にたどり着くところや
『衣更月家の一族』の動機とかも
クリスティ(後期の?)を思わせますね。


作者の深木章子(みきあきこ)さんは1947年生まれ。
東大法学部を卒業して弁護士として活動。
60歳でリタイアして執筆活動を開始したという方です。

本格ミステリに向き合ってらっしゃるのが素晴らしい!




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Comments 2

There are no comments yet.

まりまりこ  

深木章子

上2作は読みました♪
「鬼畜の家」は衝撃でしたね~
遅読の私が、寝るのも惜しんで一気読みしちゃいました。
「イヤミス」にはまるきっかけになった作品です。
深木章子さん、60歳デビューというのが、すごいですね!

2017/11/12 (Sun) 00:28 | EDIT | REPLY |   

きょうこ  

Re: 深木章子

まりまりこ さま

深木章子さん、今も書き続けてらっしゃってすごいですよね。

上二作と『殺意の構図 探偵の依頼人』で榊原三部作となりますので、ぜひ!

2017/11/12 (Sun) 23:48 | EDIT | REPLY |   

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