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Archive: 2017年11月

 深木章子 『猫には推理がよく似合う』 『螺旋の底』

さらに深木章子作品、読み進んでおります。この作家さんは、トリック自体は斬新というわけでもなくて「アレかな?」と見当がつくこともあるのですが、それだけに終わらなくて、さらに裏がある。その緻密な構成がたまりません。★ネタバレです『猫には推理がよく似合う』これはかなり好きです!可愛らしい表紙と、「猫がしゃべる」という描写から「ファンタジー?」と思っていたら意外な展開に。(猫が書いたというミステリも楽しい...

 『笑った分だけ、怖くなる vol.2』

11/26、『笑った分だけ、怖くなる vol.2』@シアター1010に行ってきました。白石加代子さんと佐野史郎さんの朗読劇。vol.1がとても面白かったので、楽しみにしていたのですが、今回は「何でこの小説を選んだの???」という思いが強かったです。第一ラウンド 筒井康隆 作 「乗越駅の刑罰」第二ラウンド 井上荒野 作 「ベーコン」もともと筒井康隆の短編はエスカレートする不条理感があまり好きではなく、さらに猫関連が絡むと残...

 深木章子 『ミネルヴァの報復』 『交換殺人はいかが? じいじと樹来(じゅらい)とミステリー』

引き続き深木章子です。『ミネルヴァの報復』は一応睦月怜シリーズになるのかな?犯罪が二段構えで面白かったです。作者が元弁護士だけあって、殺人現場の弁護士会館の描写や弁護士の業務部分にリアリティーがありました。睦月怜が沈着冷静(怜悧とさえ思える)なのと対照的に、横手弁護士は感情で動いてしまうタイプ。(この作者のこういう人物描写は珍しい)共感したり、それはやっちゃだめでしょと思ったり、応援する気持ちで読...

 映画『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』 と 『ロスト・ボディ』

映画『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』これは面白かったです!最後のどんでん返し?は早い段階で見当がつくんだけど、もうひとつのネタには騙された。続けて同じ監督の『ロスト・ボディ』を。こちらのラストは全く見当がつかなかった。ただ色々と無理があり過ぎかな。映画としての出来は『インビジブル・ゲスト』の方が上だと思います。★『インビジブル・ゲスト』ネタバレ訪問者が事故で亡くなった青年の母親で、沈めた場所を探...

 新しい本と新プロジェクト

真央ちゃん自らが語った本が出るんですね!『浅田真央 私のスケート人生(仮)』内容紹介;不世出のフィギュアスケーター・浅田真央が、現役引退の決断に揺れ続けた想い、選手時代に自身を支えた大切な記憶を自ら語ります!12/18に発売予定になってるから、名古屋(訂正)大阪の真央展で何かあるかも???楽しみです。早速ポチッとしました(*^-^*)新プロジェクトの告知もあったし、マラソンの練習もあるし、忙しそうだけど、体に気を...

 丹田とちゅ~る

町田君(町田樹氏というべきか)のカーニバルオンアイスの解説、素晴らしかった!音楽に関する造詣の深さ、振り付けの意味や、技術の解説、下調べもしっかりできていて、さすがです。町田君ならではの言葉のチョイスや語彙の豊富さ、日本語の美しさ、話すタイミングも完璧。(他の解説者の方たちも、ワンパターンの「見入ってしまいました」だけじゃなくせめて選手や曲のバックグラウンドくらい調べてほしい)村上佳菜子ちゃんの解...

 『フィギュアスケートLife Extra』&『KISS & CRY 氷上の美しき勇者たち』

『フィギュアスケートLife Extra -Life on Ice浅田真央-』と『KISS & CRY 氷上の美しき勇者たち 特集:宇野昌磨選手』が届きました。どちらも表紙買い。内容はまだ写真中心に見ただけですが、美しい写真ばかりで充実しています。フィギュアスケートLife の方はTHE ICEの写真も多くてジェフとのコラボプロの大きな写真が嬉しい。大ちゃんが語る㊙エピソードや、小塚君が語る「鐘」ステップの裏話も面白かったです。Kiss & Cry の方は...

 映画 『ナイトクローラー』

楽天TV見放題パックで視聴。これは面白かった!ジェイク・ギレンホールって見たことあるような…と思ったら『ブロークバック・マウンテン』に出てたのね。この映画では痩せて異様な面立ちが凄まじい。あらすじだと犯罪や事故の現場に急行し、過激なニュース映像を撮るナイトクローラーと呼ばれる報道パパラッチ。彼らの姿を目にした無職の男ルイスは、その世界に飛び込む。瞬く間に才能を開花させるが、ショッキングな映像を求める...

 深木章子 『鬼畜の家』など

深木章子にすっかりハマってしまい、読み進んでおります。『鬼畜の家』『衣更月家の一族』『殺意の構図 探偵の依頼人』『敗者の告白 弁護士睦木怜の事件簿』どれも驚きがあり、複雑に張り巡らされた伏線がきっちり回収されるのが心地よい。上三作は榊原シリーズ。(『殺意の構図 探偵の依頼人』は三作の最後に読むことをお勧めします)★ネタバレあるかも『鬼畜の家』はイヤミスといえばイヤミスなんですが、どんでん返しがあり、伏...

 舞台 『散歩する侵略者』

『散歩する侵略者』@シアタートラム、11/8昼公演に行ってきました。2011年に観て衝撃を受けた舞台。今回も期待度MAXで観に行きました。ストーリーがわかっているので、前回のような衝撃はなかったけど、今回も面白かった。“概念を奪う”という抽象的なできごとを演技で表現するのってやはり凄い。前回は天野と桜井のやりとりが印象に残ったけど、今回はラブストーリーがより前面に出てるかな?ナルミ役の内田慈さんは以前「科捜研...