2017_09
22
(Fri)11:34

舞台 『謎の変奏曲』

えにぐま


(★ネタバレです)



9/21、『謎の変奏曲』@世田谷パブリックシアター昼公演を観てきました。

素晴らしい舞台、スタオベ!
練りに練られた脚本、極上の会話劇でした。

驚かされる場面は何度かあったけど、
手紙を書いていたのは実は、というところではのけぞりました。

一人の女性を巡る二人の男、という状況がガラッと覆され、
二人の物語になってくる。
そして最後の一言で嬉しい興奮に包まれました。
お見事!

橋爪さんは、声を張らなくても囁くような台詞でもしっかり聞こえる。
傲慢で狡い男と思っていたのが、寂しさや不安が見えてくる。

芳雄くん(こう呼ばせて下さい!)は、
いかにもな好青年(爽やかな好青年をやらせたら日本一じゃないでしょうか)が
実は屈託を抱えているとわかる。
愛する女性の死を語るときの表情は、目が虚ろで別人のようでした。
最後にやっと本音が出る。

二人の演技が上手く絡まって、ため息が出そうでした。

カーテンコールの後、お二人で手をつないで捌けていったのが微笑ましかった。

森新太郎さんの演出はとても好きです。

ストーリーはちょっと連城三紀彦を連想させる。
『私という名の変奏曲』という作品もあるしなあ。




芳雄くんの舞台は11月の『ダディ・ロング・レッグズ』と1月の『黒蜥蜴』を
観に行くことにしており、とても楽しみです。




『謎の変奏曲』というのはエルガーのエニグマ変奏曲のこと。
エニグマと言えば、ジェフリー・バトルがTHE ICEで滑ったのを観て
感動したなあ。

動画はArtistry on Ice 2011、観客撮りのものです。






(※追記)
世田谷パブリックシアター、今回はN列端よりで、
後方の席なのは仕方ないので双眼鏡を持って行ったのですが、
段差が小さいせいなのか、前の席の方の頭が邪魔になって
舞台が見づらい。
会話劇で動きが少ないので、死角でずっとしゃべっていることが時々。
席の配置とかでだいぶ変わると思うんだけどなあ。
せっかくのいいお芝居なのに残念でした。
世田谷パブリックシアターは前方の何列かも段差がないんだよね。

次に観に行くお芝居も後方でちょっと残念。
友人と観に行く『危険な関係』は最前列が取れてほっとした。





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2017_08
25
(Fri)14:52

舞台 『プレイヤー』

プレイヤー

8/24、舞台『プレイヤー』@シアターコクーン昼公演
を観てきました。

公式HPより、STORY:

舞台はある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優・スタッフたちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。
演目は新作『PLAYER』。幽霊の物語だ。死者の言葉が、生きている人間を通して「再生」されるという、死が生を侵食してくる物語。

<行方不明の女性、天野真(あまのまこと)が遺体で見つかった。死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友人達の記憶をアクセスポイントとして、友人達の口を借りて発言するようになっていく。事件を追っていた刑事、桜井を前に、天野真を死に導いた環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者、時枝は、これは世界を変える第一歩だと臆面もなく語る。死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれてゆく。>

物語は劇中劇と稽古場という二つの人間関係を行き来しながら進んでいく。
死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なる。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を紡ぎ出す俳優が重なる。
演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観に、どこか感覚を狂わされていく。生と死、虚構と現実の境界が曖昧になっていく。時枝の狂った主張は、桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。



素晴らしい舞台でした。
非常に複雑な話なので、頭をフル回転させながら観ていた。
スリリングで、どういう結末を迎えるのか、ドキドキが止まらなかった。

劇中劇の内容だと、
生きている人間が突然死者の言葉を話し始めるたびにゾクッ。
しかし、このまことという女性は随分傲慢な人だと思う。
肉体を離れて他者の中で生きようとするなんてね。
捨て駒にされた馬場さんが可哀想だよね。

ちょっと草薙素子を連想したりした。
「ネットの世界は広大だわ」

…と言ってもこれが事実がどうかはわからない。
時枝の催眠による集団ヒステリーかもしれないわけだしね。
皆がそのストーリーに飲み込まれていく過程が怖い。


そして劇中劇を演じていく中でこの脚本の作者が亡くなっていることがわかる。
未完成の脚本が完成する時、そこに作者が桜井の姿を借りて現れる。

プロデューサーの女性はきっと亡くなった脚本家の男性が好きで、
この舞台を作ることで、その人を呼び出そうとした。
究極のラブストーリーかな、ともちらっと思った。
(だってあの満面の笑みですよ?)


俳優さんたちの演技も素晴らしく、
仲村トオル、木場勝己はさすがの存在感。
最後のシーンで、桜井の役を藤原竜也が演じたわけがわかった気がする。

真飛聖はドラマの『相棒』でしか知らなかったけど、
こういう役もできる人なんだなあ。
動きがシャープで見とれました。

後ろの方の席で表情が見づらかったので、
双眼鏡を持って行って良かった。
成海璃子の憑かれたような表情はしっかり見ました。


やっぱり前川知大さんの作品はいいなあ。
『関数ドミノ』『散歩する侵略者』のチケットも
すでにゲットしました。

『散歩する侵略者』は映画化されるようだけど、
多分見ないと思います。
シンプルな舞台の上で、あの非日常が立ち現れる瞬間を
想像力を駆使して観るのがいいんだよねえ。



ロビーに三谷幸喜さんがいらっしゃいました。
テレビとかだといつも笑顔なので、真顔だとびっくりする。
思わずまじまじと見てしまい、失礼致しました。



全く関係ないのですが、
「天野真」って、自分がトリプルアクセルを飛べなかったから、
飛べる女子に嫉妬して無茶苦茶な採点してたあのジャッジと同じじゃないですか!
(読み方は違うけど)
最近もうひとりの拗らせ系のジャッジが話題になっているようで…
早くスケ連が解体すればいいのに。




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2017_08
01
(Tue)09:48

春風亭百栄 独演会

ももえ


2ももえ


7/28に落語家春風亭百栄さんのソロライブ@シアターウエスト
に行ってきました。

猫好き落語家である百栄さんのことはくるねこ大和さんのブログ
知りました。
(くるさんところのトメちゃ、危篤状態からの復活!嬉しい)

バイオレンススコも面白かったですが、
一番笑ったのは「どら吉左衛門之丞」。
三谷幸喜のくだりが可笑しかった。

「南千住の母」は最後がちょっと切なくて…

すべて猫ネタで楽しかったです♥




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2017_07
14
(Fri)10:53

舞台 『イヌの仇討』

イヌの仇討


7/13、こまつ座公演『イヌの仇討』@紀伊國屋サザンシアター、
昼公演に行ってきました。

これは素晴らしいお芝居でした。
井上ひさしのお芝居は『雨』しか観ていないのですが、
面白くかつテーマは重くて、体力を奪われた覚えがあります。

今回は忠臣蔵をテーマに、
討ち入りの日の吉良上野介の視点から描いた作品。
泥棒の話から、徐々に大石内蔵助の真意を悟り、
それに呼応して、悪役として歴史に残ることを選ぶ吉良上野介。
見事な脚本、見事な演技でした。
大谷亮介さん、良かったなあ。
泣きました。

今日は「米沢牛入りさらみ」をお土産にいただきました。
ラッキー!美味しかったです。

忠臣蔵というと山田風太郎の『妖説忠臣蔵』しか
読んだことがなくて、
何となく理不尽な話という気がしてドラマや映画は避けていました。
色々な解釈もあるようで興味深いです。




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2017_06
02
(Fri)12:06

舞台 『名人長二』

めいじん

6/1、舞台『名人長二』@紀伊國屋ホール、昼公演に行ってきました。
2日連続の観劇。


これは素晴らしい舞台でした!!!
頭にガーンとくらったような感動。

小泉今日子らによる明後日プロデュース第2弾。
落語の演目「名人長二」の舞台化で、
もともと落語家・三遊亭圓朝が、
モーパッサンの短編小説『親殺し』をもとに創作した長編の人情噺。


元の「親殺し」と「名人長二」のあらすじを読んでみましたが、
結末が違っている。

仕事では妥協を許さない、自分をごまかすことのできない長二が、
温情判決をどう受け止めるのかと思って見ていたら、
兼松を守るために更なる殺人。
実母といっても離婚同然だったからもう親子関係はない、
実父の仇討ちだ、という「詭弁」は真っ直ぐな長二には通らないですよね…

長二の、信念に殉じる姿が切ないけど清々しい。
一方で兼松の明日を信じて生きる姿も愛おしい。
(森岡龍さん、熱演でした!)

高橋惠子さん、山本亨さん、モロ師岡さん、梅沢昌代さん、花王おさむさん、
菊池均也さん、神農直隆さん、岩田和浩さん、牧野莉佳さん、
皆さん素晴らしかったです。


豊浦功補さんが、企画、脚本、演出、主演の4役をこなしているとのこと。
こんなに才能にあふれた俳優さんだったとは!

少し前にドラマの『レディー・ジョーカー』を観たんですが、
豊浦さんの演技(犯罪に手を染める刑事の崩れた雰囲気!)がすごく良くて、
ふとググったら、舞台をされるというので観ることに。
これが大当たりでした。

豊浦さんというと、子供と一緒に繰り返しビデオで観た
『ゴジラvsキングギドラ』の印象が強くて…
あと『南極料理人』のドクターもいい味出してましたね。


昨日はケラ&緒川たまきさん御夫婦が観に来られていました。
緒川たまきさん、美しくて女優オーラが凄い。


落語のマクラで出てきた、紀伊國屋屋地下のモンスナック。
カレーが有名とのことで食べてみたかったけど、
お芝居の前にそこの斜め向かいのカレー屋さんで食べてしまっていて
残念でした(^^ゞ


前回は大丈夫だったのに、今回は新宿駅で迷いました。
「東口」はわかっていたけど、「中央東口」「東南口」とか
あるんだもの…
来月は紀伊國屋サザンシアターに行く予定だけど、
ちゃんとたどり着けますように。





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